美術館・画廊・書籍メモ

行ってきた展覧会・読んだ本などの記録です。気が向いた時、気が向いた分書いています。 同じ展覧会に行った方、そうでない方も、お気軽にコメント・トラックバックしてください。

アートの終焉を紐解く

 Amazonから、ダントーの『AFTER THE END OF ART』が届く。洋書をいちから読むのは初めて。
 集中講義でこれを薦めていた先生は、「ダントーが現実に直面して混乱しているさまが表れており、英語がとても難しい」と言っていた。一、二ヶ月では無理か。
 読みきったら感想書こう。きっと嘘はつかない。きっと。

 宣言どおりゴンブリッヂの『芸術と幻影』を借りた。
 なかなか本を読み終えられなくてまいっている。エッセイ集と、近現代美術史の解説書と、絵画修復の技法書と、ベンヤミンを同時に読もうとするからだめなのか……

 就寝前には李禹煥の『余白の芸術』をゆっくりと読み進めている。
 李禹煥は言葉が巧すぎる。説明に堕さないどころか、「関係性への展開」を理想とする、堅牢に構築しあげた美学で、他のアーティストをばっさり断罪してしまう。彼はアーティストだから、それはそれで良い姿勢なのだと思う。
 もの派のトップであることを差し引いても、彼の概念のあり方、隙の無さを知る価値はあると思う。私は、李禹煥は苦手だ。現物をわずかしか見たことが無いので語るにも語れないけれど、手のこんだカンヴァスに見とれる一方、「は?」と言ってしまいたいのが幾つもある。
 そんな私ですら読んでいるので、例えば《関係項》が信じられなくても、言葉だけ聞いてみるのも面白いと思う。
 マティス、若林奮、フランク・ステラ、白南準、リヒター……色んなアーティストを斬っています。

 では、今夜も真っ白いハードカバーを手にとりながらおやすみなさい。


※3/1 追記

 李禹煥をわずかしか見たことが無いというのは嘘。ただ、個展はまだ見たことがないです。
 5日から東京画廊で近作の個展があるよう。驚いた。いま、水彩で描いてるんですね。

中上清/中西夏之/サラ・ジー

 芸大の卒展最終日だったので、見なくちゃ、と、昼過ぎにのろのろ上野へ。
 しかし展示は12時までだったらしく、着いたらトラックと業者の方が忙しなく出入りしていた。申し訳程度に絵画棟を覗く。収穫無し。
 図書館でグリーンバーグ批評選集を借りる。アヴァンギャルドとキッチュ。明日はゴンブリッヂを借りるだろう。
 知り合いが大浦に居たので、声をかける。彼は勉強家だ。

 日本橋に移動する。そこから茅場町、銀座と画廊を回る。
(でも茅場町は不発。油画科の2年生の展示が見たかったのに、閉まっていました)

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[予告] ネグリさんとデングリ対話@東京芸大・上野

 トニ・ネグリが芸大にやってくるらしい。木幡和枝さんらしいな、と思う。以前から気になっていたので、これを機に『芸術とマルチチュード』を買おうかと思ったけど、Amazonでは売り切れていた。
 このひと別にアート畑の人じゃないですよね。
 美学美術史をやるにあたって出会ってゆく研究者って、哲学者であったり経済学者であったり科学者であったりする。面白いけどハードです。

 とか思っていたら、東大でも対談するらしい。パネラーは姜尚中と上野千鶴子。面白そう。
 そうそう、ただの来日つながりだけど、5月にスティーブ・ライヒが来るそうだ。聴きたいには聴きたい。

 ベンヤミン読もうっと。

名著

 ブログとfc2ブログランキングから、私の素性に関係する説明を削りました。Googleで展覧会名を検索していたら、このブログ意外と目立ってしまっていて、よくないなあ、と。プロフィールにはちょっと残してあります。
(ちなみにこれまで隅っこ芸大生と自称していました。そんな可愛らしいもんでもない)
 ま、本当は本名で書きたいと思っているぐらいのブログなので、大学関係者に見つかるのであればむしろ嬉しいんです。普段、こういう感想めいたことを他人に言わないくちです。

 昨日、髪を切りました。
 手元には読みたい本がたくさん。
 ベンヤミンの『複製技術時代の芸術』とかね、短いのに。自分に呆れてしまう。
 近頃いまひとつ日本人が信用ならない気分なので、古典を読むつもりです。

 高校の同級生で、一般大の建築科に進んだ子が、アメリカに留学するらしい。
 西洋美術史を学ぶのになにかおススメの本は無いか、と問われ、高階秀爾を薦め、西村書店の『新西洋美術史』を薦め、美術出版社の『カラー版・〜史』シリーズを薦めました。しかし後から、これって通読するものでも無いな、と思いました。
 自分がどうやって学んできたか、いざ問われると難しいものです。
 そもそも西洋美術史なんて半分も説明できないことは秘密。

「諏訪敦 複眼リアリスト」展

 11月の東京コンテンポラリーアートフェア2007以来、楽しみにしていながら、なかなか足を伸ばすことができていなかった諏訪敦の個展。
 ようやく行くことができ、嬉しい限りです。

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「六本木事変」展

 レントゲンヴェルケ六本木最後の展覧会。
 明日までです。

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「日本新進作家 vol.6 - スティル/アライヴ」展

 シンプルながら抜かりない、魅せる展覧会でした。
 そもそも、

 スティル/アライヴ

 このネーミングが秀逸。
 2007年のどの展覧会より良いと思います。
 静と動とは、写真と映像というメディアの比較でもあり、それぞれの作品に内包される二面性でもあり、また、なにか言葉を語らせようとすれば「まだ生きている」という、ちょっと斜にかまえた存在の訴えかけともなる。

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長谷川祐子の企画・参加した展覧会一覧

 長谷川祐子さんの項がWikipediaに無いと知り、ややショックを受けました。
 良くも悪くも、日本の学芸員(キュレーター)としては一番露出の高い、ポピュラーなお人だと思うのですが……

 ちなみに、ハラルド・ゼーマン。ございません。(英語版:Harald Szeemann
 「松井みどり」の項は、なんと同姓同名のアナウンサーでした。

 アーティストであれば、誰も彼もが書き立てられているというのに。
 自分の志す領域が、一般社会の辺境であるアートという世界の、さらに極小さい、知られざる一角であるという事実を再確認しました。
 知らず知らず肥大しがちな、自分の世界観を戒める。

 たまには人様の役に立つ記事を書きたいなということで……
 長谷川さんの手がけた・関わった主な展覧会一覧というものがネット上には見つけられなかったので、手元のBTを基にまとめてみました。

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第11回 文化庁メディア芸術祭

 メディア・アート。あまり得意でない分野です。
 基本的に表現媒体に対する好き嫌いは持っていないのですが、率直に言ってとっつきにくい。
 グループ展で数点見るとか、先日のピピロッティ・リスト展のように、一人の作り手をじっくり追う分には、興味を持てるのですが、どうも映像作品ばかり並ぶと、善し悪しや好みが峻別できないもどかしさ、時間・集中力の限界に悩まされてしまいます。

 ということで、メディア芸術祭、以前から存在は知っていましたが、行ったことがありませんでした。

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「横尾忠則の壷」展

 SCAI THE BATHHOUSEにて開催中。
 現在は第一期「横尾忠則の壷」展。80年代から2000年代前半の作品を展示中。3月からの第二期「横尾忠則のふたつめの壷」は、全て新作で構成の予定だそうです。

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高橋弥史 『Salad bowl』

 谷中銀座からわき道に逸れたところ、屋上にラクダの居るギャラリー。
 ヒグレに行ってきました。

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『川俣正〔通路〕』展

 『川俣正〔通路〕』展のレセプションに行ってきました。

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あれもしたい♪これもしたい♪

 川俣正〔通路〕展、ボランティアのお仕事を終えました。
 BT2月号の巻頭に載っていた森村泰昌のインタビューの中の「美術をやってる人間に悪いひとはいない」という言葉を思い出します。
 厳しい条件と大変な行程にもかかわらず、作家もボランティアも、プロもアマチュアも、最大限の成果を引き出すために動き回っている現場でした。実働の場の機動力にはほれぼれしました。
 そしてたくさん話しました。誰もが色んな世界を持っていました。
 私も負けずにいたい。というか、常に越えていたいと思います。ちょっと不遜なぐらいに、でも礼と学びの心を忘れずに。横文字が苦手で、モディリアーニと言おうとしてモンドリアンと言ってしまう私ですが、歩く辞書と呼ばれたいです。深い知識をつけなくては。

 川俣さんはお声がダンディです。そして失礼ながら、案外普通の、優しいおじさんです。お子さんの写真がとても可愛かった。
 通路については、レセプション後にレビューを書きます。


 毎日が刺激的とはいえ、ちょっと脱線の日々でした。
 勉強をしたい一方で、行きたいところが累積してむずむずしています。
 歩き回るのは好きですが、一日にいくつも展覧会を見るのはとても苦手。ちょっと頑張らないと。

服部繭 展/窪田美樹 展

 一昨日、半月ぶりに銀座に行ってきました。
 目当てはギャラリーなつかと資生堂ギャラリー、そして東京画廊。しかし、東京画廊には今回はゆけず。

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ユコ

Author:ユコ
芸術学科所属、
日本美術史を専攻します。

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